黒田三佳の言葉帳 雪中花 水仙

水仙の別名を雪中花と言います。

冷たい季節に水仙の凛とした姿と香りの美しさを感じます。

母から習った池坊の伝花の中でも特に好きだったのが水仙の一種生けでした。

水仙の根元のはかまを破かないように取り外し、

花や葉の長さや向きを変え、もう一度はかまに戻す。

いろんな約束事があったり、気持ちが集中していないとできない生花は苦手と感じていた若い頃

今になるとその美しさを感じます。

決まり事の中に凛と立つ美しさをがあるのかもしれません。

ただそれだけで美しいと感じるシンプルな美しさ、

いろんなことをプラスするのでなく、

引き算から生まれる美しさと安寧を水仙の一種生けに感じる年初めのひとときでした。